今日は何だかやさぐれ気分。
天気は良いのに気分が晴れない。兄のパワハラ上司が僕の心まで削っているのだろう。くそう。
家にいても気が滅入るので、千円札一枚と携帯をポケットに入れ、川崎に出かける。
漫画喫茶のオープン席。90分で500円。弟に勧められた「彼方のアストラ」なる少年漫画を読んだ。「星を継ぐ者」と「15少年漂流記」を足して割った感じだ。5巻で上手くまとめられ、The 少年漫画って感じで、良い意味で深く考えずに読めた。
川崎の漫画喫茶のオープン席はヤバめの人が多くてオススメだ。ゲームしながら怒鳴り続けている人、シャツを胸まで捲り上げ、ボテっと出た腹を出して漫画を読む人。ずっと独り言を言いながら何かをネット検索してる人。
隣に座られたら怖いが、それも川崎。
漫画に飽き、腹も空いたので飯を食うことにした。残金500円しかないので中華食堂一番館に行く。激安の中華料理屋さんだ。
かけラーメン。税込290円也。
この店は安く、パチンコ屋がすぐそばにある。故に客もヤバめの人が多く、おススメのお店である。1人の客はカウンター席に通されるのだが、先客達はほぼオッさんだ。お世辞にも清潔とは言えない身なりをしている。
僕の後に入ってきたおっさんが大きな声で右隣のおっさんに声をかけた。「ラーメンとチャーハン!?」その後も大声で何か言っていたが、ほぼ聴き取れない。おっさんはチューハイを連続で3杯飲んだ。
アホ程安いのだ。
おっさんは左隣の男性にも話しかけた。「これ、当時は70万円!今はなんとかかんとか」聴き取れなかった。男性が「そうですか。」と困ったように答えると、おっさんは4杯目のチューハイを頼んだ。まだ昼だぞ。
僕の隣にも競馬新聞を持ったおっさんが現れた。200円のビールをちびちび飲む。むせ返るような加齢臭に覚えがあった。あなた、この前私と会いましたね?この店で。
このお店はタブレット端末で注文して、セルフレジで清算する方式なのだが、そんな事はおっさん達には関係無い。店員を呼びつけて注文し、店員を呼びつけ清算する。呼びつけられた店員は客のタブレットから注文し、客の代わりにセルフレジを弄る。
セルフ化によって人件費が浮き、110円でチューハイを提供できている事を理解したほうが良い。
腹も膨らんだし、やる事もないので帰っても良いのだが、何だか帰りたくない。気分がやさぐれているからだ。
残金210円で出来ること。
ベローチェでコーヒー一杯飲める。
アメリカン。210円也。
キレイに1000円無くなった。
ベローチェはヤバめの人は少なく女性客も多いので、あまりおススメ出来ない。男性客の殆どは白髪の老人だ。皆居眠りしてて至って平和さ。
嫁からハムを買ってこいと連絡が来た。1円も金無いっつーの。まあ、IDで払えば良いが。
おっさん達がレジ前で列を作っている。そろそろ席を譲ってあげよう。
以上